FSC CoC認証の審査及び認証業務は、株式会社Control Union Japanに移管されました。詳しくは、「FSC CoC認証とは」をご確認ください。
FSC(Forest Stewardship Council 森林管理協議会) とは「森林認証制度」を運営する非営利、非政府の国際組織であり、1993年に環境保護団体、林産業者、先住民団体等26カ国130人の代表者らにより設立され、本部をドイツのボンに置いています。FSCは直接認証審査を行う事はなく、FSCに認定された認証機関が審査を行います。2006年5月現在、認証機関は世界に15機関あります。
FSCの森林認証制度は環境、社会、経済の観点から森林管理が適正に行われているかどうかを審査・認証する制度です。以下の10の原則に基づいて審査が行われます。
- 全ての法律や国際的な取り決め、そしてFSCの原則を守っている。
- 森林を所有する権利や利用する権利が明確になっている。
- 昔から森に暮らす人々の伝統的な権利を尊重している。
- 地域社会や労働者と良好な関係にある。
- 豊かな収穫があり、地域からも愛され利用されている森である。
- 多くの生物がすむ豊かな森である。
- 調査された基礎データにもとづき、森林の管理が計画的に実行されている。
- 適切な森林管理を行っているかどうかを定期的にチェックしている。
- 貴重な自然の森を守っている。
- 人工林の形成が、自然の森に影響を及ぼしていない。
コントロール ユニオン サーティフィケーションズ(CUC)はFSCから認定を受けた認証機関であり、弊社はCUCとパートナー契約を結び認証事業を展開しています。
FSCの森林認証制度にはFM(Forest Management)認証とCoC(Chain of Custody)認証があります。FM認証とは森林を対象とした認証制度で、森林管理が環境に配慮し社会的利益にかない、持続的な経営が可能かを審査します。CoC認証とは製造・加工・流通における認証制度で、これらのすべての工程で非認証材と混在しないよう適切な管理が行われているかを審査します。
認証をうけると木材や製品にFSCのロゴマークをつけることが可能になります。このラベルにより非認証製品との差別化を図ると共に、森林に配慮した製品であることをアピールできます。
FSCの森林認証は世界66カ国で取得が進んでいます。(2005年12月31日現在)日本でも、木材製品や紙製品に対し、原則として違法伐採ではなく合法であるという証明がない製品を政府は購入しない事になりました。また、企業の中にも同様な方針を掲げる所も多くなってきています。そのような中で国内でもFSC認証が注目され、すでに認証を受けている企業も少なくありません。今後ますます注目を集める認証制度になるでしょう。