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Feeling Tour

楽器と木

アラスカから輸入される木の中でも、シトカスプルースやイエローシダなどは、ギター(アコースティックギター)・ピアノなどに使用されています。

アラスカというと、とても寒いイメージがあると思います。オーロラなども見られ、極寒ながらも素敵なすばらしい場所です。その中でも、東南アラスカは比較的温暖な地域のため、木の生長は南国など暖かい地域と違って、とてもゆっくり木は生長していきます。その分凝縮した木目とすばらしい材質となり、高級材として日本などに輸入されてきます。その木も植林などをしたものではなく、何百年、何千年という時間の中で育ち、多くの動植物の棲家ともなる森をつくりあげ、そこでゆっくりと大きくなった木です。

しかし、あっという間に人間が切り倒し、しかも山全体を丸裸にしてしまう状態がみられるほどで、現地の方々は「森が死ぬことなく継続的にありつつけるために、切るときもきちんと環境や生態系のことを考えて切って、その木が使われていってほしい」と願っています。そのためには、森を維持しながら長期的につかうことが出来るように、素敵な音色をつくりあげる楽器があり続けるために、私たちも楽器や家具などを通じてその木を大切に使っていく必要があるのでしょう。

いい材と技術によって素晴らしい高級な楽器が生まれます。そして、奏でる人の力が加わり、人々を魅了してやまない音楽が誕生し続けることを願いたいですね。

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