アラスカの歴史
以前はアラスカ先住民がそれぞれの地域で狩猟生活をしていました。しかし、1799年ロシアは海洋生物など豊かな生物資源を目的として征服し先住民の主権は侵害されていきました。
その後アラスカを米国は1867年720万ドルでロシアから購入し、金や油田・天然ガス田などを求めて開発していったのです。主要産業として、毛皮交易が盛んになり、乱獲から絶滅に瀕する海洋生物も少なくありませんでした。
その後無秩序な開発防止に保護法などが制定され、現在ではクジラ、イルカ、アザラシ、オットセイ、ラッコなど海洋生物がとても豊かになり、至る所で遭遇できます。その半面、森に目を向けてみると、極めて豊富な森林資源が守られていないのが現状です。
1980年代に、先住民の主権復活を連邦政府が認め、その一環として南東アラスカの島々を中心とするTONGASS地域の森林の所有が先住民のコミュニティーに返還されました。しかし、多くの先住民のコミュニティーでは伝統的な森の利用の慣習は既になく、略奪的な伐採を行うことで短期的な収入を求め始めたのです。
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